未だ荷造りする気もおきないほどの

____「バカデカいスーツケース貸そうか?」
18年目のマレーシア・パンコール島への越冬を前にして、今年も日本から持って行く大量の土産にウンザリしているボクに、☆ひろさん奥方が提案してくれた心優しいその申し出をやんわりとお断りする理由は、ボクのパンコール島までの道のりが彼女らが想像しうる旅行とは全然違うからなわけで____。

まず写真1を見て欲しい。
【写真1】
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これは島から日本に戻る時のモノなので、スーツケースの中身はほとんど空で、そのせいか幾分表情も穏やかではあるが、往路はスーツケースの重さが毎年18kg〜20Kgになり、そんな重たいスーツケース(大)に加え、一眼レフカメラ用バッグ(レンズ3個入)と、ipadや充電機器や冷房避けのパーカーが入ったショルダーバッグという、そのひとつひとつが以外と肩にズッシリとくるものばかり。今年はさらに、毎年初日の晩に空港まで迎えに来てくれる友達に、ボクがバックパッカー時代に使用していた『登山用リュック(45L〜55L)』をあげるのでそれも加わる。

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さぁ、想像してみてね。これらを全てを担ぎ、または引き摺り、湿気をたっぷり含んだ気温30度超の炎天下で、スロープも満足に無い、時に側溝の蓋が剥がれ落ちたクアラ・ルンプール市街の、日本とは比べ物にならないほどガタガタしたその舗道を、半ば20Kg弱のスーツケースを浮かせた状態で、10年前に遭った強盗団のような輩に目を付けられる事なく、いかにも「俺、力ありますよ。隙さえありませんよ。」的なスピードで颯爽とホテルから長距離バスターミナルまで歩くボクの姿を。眉間に皺を寄せながら、それでも精一杯浮かべた涼しげな表情の裏で、奥歯がすり減るかと思うほど腕に力を込めるその道。

クアラ・ルンプールから高速バスで片道約3時間半。
パンコール島への港町ルムッに到着し、ここまでくれば治安的には問題ないのだれど、バスを降りてから港まで徒歩5分、やっぱりガタガタの道を移動し、港のチケット窓口でフェリーの切符を買ってもう安心・・・ではない。最後の難関がフェリーに乗り込む直前と直後の浮桟橋に待ち受けているのだよ。
【写真3】
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浮桟橋とフェリーを結ぶブリッジは木製の板1枚。
想像しにくいアナタの為に簡単な【説明イラスト】を描いてみたので、上の【写真3】と照らし合わせて思い浮かべてみてほしい。

【説明イラスト】
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この急な階段をカメラバッグとショルダーバッグを肩からずり落ちないようしっかりと肩にかけ、重量20kg弱のスーツケースを両手でしっかり担ぎ上げた状態で降り、バランスを崩さないよう、海に落ちないように木製の板をフェリーまで渡らないとならない。その距離2歩。たった2歩、されど2歩。もちろん、手摺りなどは無い。何故なら木の板なのだから。
高齢者などはフェリーのスタッフが荷物も身体も介助してくれるのだけれど、ボクにはもちろんそんな者は付かず、片手をクイックイッ「はよ行け」と促されるのみ。下船時も同じで、ここ数年は毎年日本から重い荷物を持ってくるボクを心配して、ボート屋の主人が島の浮桟橋まで出迎えてフェリーからの荷下ろしを手伝ってくれる。

以上が、ボクが毎年繰り返しているパンコール島までの重い重い、違った、長い長い道のりなのだよ。否が応でも今週土曜日にはこれらの試練が待っているかと思うと、げんなりする。
かといって、慣れないバカデカいスーツケースぢゃ余計にオタオタして、クアラ・ルンプールで遭いたくもない犯罪被害にあったり、海に落ちたりしかねないでしょ。

現地の友人家族や島の子供たちへの土産さえ無ければ、ショルダーバッグとカメラバッグだけで行けるんぢゃないかと毎回思うのだけれども、それを選ばなかったからこそ今のボクがあるという自分なりの誇りを胸に、今回も腕の筋肉プルプルさせながら行ってきますね___。

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プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

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