2014年10月アーカイブ

抜け殻から出る煙

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季節外れの台風が近づいて気圧が変化しているせいか、体調も思わしくなく、こんな時は自身のスイッチをオンにする事さえも止めてしまう悪い癖がついつい出てしまい、周りの人に余計な気を遣わせている事を心苦しく感じながらも、試しに開いた口からは案の定フォーカスのズレた言葉ばかりが出てしまうので、ただただ自身の殻の外側の話し声を聞きながら自分が吸うタバコの煙の行く先だけが気になり、気づけば灰皿にはいつもより多い吸い殻が本来伝えたかった言葉の分だけ溜まっている10月最初の土曜日____。

「キミとデートするにはどうしたらいいの?」
「イスラム教に改宗してくれればいいわよ。」
「するする今する。でもオイラ明日には元に戻ってるかもよ。」
「あら、イスラムには誰でも入れるけれど、そこからは誰も出られないわよウフッ♪」

トゥドゥン(ヒジャブ)を頭に纏った彼女の微笑みの奥の、入り口だけが大きく口を開けたブラックホールに、酒を始め大好きなカツ丼や酢豚と切り離されてクルクルと吸い込まれてゆく自分を想像し、心ごと後ずさりした旅先の鄙びた町の食堂は今もまだあるのだろうか。
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ここのところほぼ毎年行っているマレーシア・パンコール島の小さな村で、夜な夜な裏山から下りてくるイノシシの群れを家族親戚同様の者らと眺めながら、「あれをスティームボート(鍋料理)にしたら本当に旨いよー。肉が甘いんだよなー、ダメだ、ヨダレ出て来た。」などと言い、イノシシも豚の括りである為にさばく事さえ禁じられている仲間たちの失笑を買ってみたり、
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イスラム教徒の観光客が島の海に捨て去ったゴミを仲間のビーチボーイらと拾い集めながら、「オメェらのアラーは一人だからこういうの見逃すかもしれんけどよ、日本は海に神在り山に神在り便所に神在りと云ってだな、八百万もの神が居るからこーゆーの許されねーのよ、解る?」と諭すボクは周りから「ツカサは時々気難しい。」などと煙たがられたりするが、ボクはボクで「日本人のそういう宗教観に基づく考えから、宗教の壁を越えて人間誰もが『清』と感じる行為に繋がっていたりもしてだな、例えば、自ら率先して便所掃除する者を皆褒めこそすれど、笑えないだろ?」と、身振り手振りを交えた拙いマレー語で反論し、結局は「やっぱり気難しい。」と笑われる始末。
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もちろん、郷に入れば郷に従えの精神も持ち合わせているので、向こうでは時々はイスラム式の挨拶もするし、結婚式や葬式などに呼ばれる時には出来る限りそれに従う。調子の良いヤツと思われる方もいるだろうが、ボクからすれば相手が信仰するモノに対してそれを認めると同時に敬う気持ちからなのだよ。
人だって他人から見ればいろいろな者に見えるでしょ? 神様だって一緒だと思うのだよ。ある人から見ればそれがキリストに見え、またある人からはアラーに見え、天照大神に見え、お釈迦様に見え、ヒンドゥーの神々に見え、きりがないのでこの辺で。要するに人間の解釈の違いの数だけ神様の数も増える。アナタにはネコに見えているイヌがボクも好きです。その程度の話だ。程度ついでに言わせて貰えば、神様なんてのは人間からすればこの世で一番無責任な存在でしかない。目の前の人を蔑ろにして神様もへったくれもないのだよ。

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要するにその程度の話で、「大義」の名の下に罪無き女性や子供たちや人質をレイプしたり殺したりするイスラム国を認めるわけにはいかないし、また一方で自分らに都合よく出来た「正義」の旗を一見格好良くバタバタなびかせている割に、何かとヒステリックに地面の蟻を叩きまくるユダヤもいけ好かない。
かといって、太古より八百万の神に育まれた「多様性を受け入れる」特性を持つ日本人には、仲裁に入る力すら持たされてないという、なんとも情けないお話なのだけれども、ボクは政治家でもなんでもないので、今まで通りブツクサ言いながらも、宗教も価値観も違う目の前の人たちが少しでも笑い合えるようにドタバタするに違いない。
神様の次に無責任な存在として___。
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居るはずもない天使を探して

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季節外れの大型台風が日本に近づく週末。
秋深まる新宿の夜に、靴下も履かずに家を飛び出した男が一人。

子供の頃は親に叱られ、子供心に稚拙ながら「不条理」を感じた時はよく家出をしたものだ。と言っても同じ市内に住む親戚の家に転がりこむのが常で、元々が放浪癖のある子供だったので、突然訪問された親戚の方も「いつもの事」ぐらいにしか思っておらず、後になって親が迎えに来てから事情を知るといった具合。ボクはボクで、さっきまで従兄弟たちに見せていた笑顔は何処へやら、親の顔を見た瞬間に再びふて腐れた顔に戻り、その顔のまま迎えに来た父親の車の助手席に乗せられるという日常が其処にあった。
思春期になるにつれ、家出の回数こそ減ったけれどその距離は伸びてゆき、市内から市外へ、そして県外へ。その理由は常に、他人から見ればどれも稚拙と笑われるかもしれない、でも本人は至って本気の「不条理に対する反発」であった。

話を元に戻してここは新宿。靴下も履かず、Tシャツにヨレヨレのブルゾンを羽織っただけの「みすぼらしい」格好をした中年男に、突然転がり込む彼女の二、三人作る甲斐性も無いわけで、またあったとしても転がり込んだ先で理由を話した後、再びその場所を出て行かざるを得なくなるのは火を見るより明らかである。財布こそ持っては出たものの、こんな格好ではビジネスホテルの従業員も、さきほど執拗にこちらを見ていたパトロール中の警官二人連れと同じく、犯罪者か何かみたいに思うに違い無い。
_____さて、何処へ行こう。
一人で深夜レストランに入るのすら苦手な男に、この街は冷たい。
突然フラッと帰るには郷里は遠く、またこの時間では帰る術も絶たれているし、郷里に帰ったところで、入稿期限が目前に迫る作りかけの印刷データが映ったままのモニターもパソコンもつけっぱなし。
他人から見れば稚拙な「不条理に対する反発心」と、昨日から症状の出始めた痛風を奥歯でグッと噛みしめながら、嗚呼、自分がもっと若くてピチピチしていれば此処でガンガン働けるのにと、淫靡なネオンに視線彷徨う中年男の価値なんぞ、所詮は客引きたちのカモでしかない新宿の夜____。

危険な香りのノスタルジー

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日曜日のイベントで出す土佐酒や特産物をイベント会場へ届ける為に新宿・歌舞伎町へ。

薄汚れた灰色のコンクリートとカラスが撒き散らかしたゴミだけが目立つ昼間のスッピン顔も、夕方5時過ぎにもなると、すっかり早くなった日暮れに助けられ、欲望とガラの悪さを暗がりに上手に隠して、ネオンが煌々と灯るいつもの下品な化粧顔を取り戻している歌舞伎町の裏通り。
「客引きに女性の写真を見せられ・・・(略)、ご注意下さい。」
そんな注意アナウンスが流れる通りで堂々と客引きをするガラの悪い男達の脇をすり抜けて、明後日の打ち上げ会場予定の店に向かう途中、それでもこの雰囲気が嫌いじゃないのは、其処にほのかに薫る『昭和』へのノスタルジアか、はたまた黄色い保育園帽子を被った子供が走り回っていた呑み屋街への郷愁か。

BGMは椎名林檎で「歌舞伎町の女王」と思ったけれど、
昭和な感じなら断然八代亜紀の「なみだ恋」____。

楽しい時間をありがとう

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本日、自分が出がけている大切なイベント『しばてん魂レヴュー2014』が無事終了。
と同時に、約3年振りとなったヘンシモライブも大切なギターが倒れるというハプニングはありつつも、なんとか無事に終了。

約3年振りで、リハーサルが1回しか取れないという過酷な状況の中でも、いざ顔を付き合わせてみれば、そこはクサレ縁というかなんというか、この4人でしか出せない世界が其処にはあって、どんなもんだいと。

こんな我が儘な自分に文句をブー垂れながらも忙しいスケジュールをやりくりして付き合ってくれるメンバーたちと、長い間ヘンシモを飽きずに応援してくれ、客席から声をかけてくれたり、スポットライトの眩しさの隙間に見える仲間達のその笑顔に、心から感謝しているのだよ。
そして今回ヘンシモを初めて見た聴いた方たちの中で終了後温かいお声を掛けて下さった方々も含めて、みんな本当に有り難う。

今頃になって徐々にあの逆さぶら下がりの影響が身体に出て来た____。

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この筋肉あの筋肉どの筋肉?

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「逆さぶら下がり」なんかするんじゃなかった。

昨日のライブで調子に乗って見せたパフォーマンスのツケが、やっぱりというかホラ言わんこっちゃないというか、良い歳をした身体中のあちこちにプスンプスンと出始めた月曜日。

いやいや、今年の1月下旬から4月初旬までの間ほぼ毎日マレーシア・パンコール島で、炎天下の中、30kgのガソリンタンクを裸足のまんまでアチチアチチと道路から砂浜のボート置き場まで運び、次に船外機付きのボートを砂浜の上から波打ち際手前まで、途中何度も舳先を砂に食い込ませながらもヨッコイショヨッコイショと素足を砂にめり込ませながら押した後、ガソリンタンクをボートに載せ、さらに重くなったそのボートを波打ち際までうんこらせーっとさらに全身を使って再び押し、波が打ち寄せるタイミングを見計らってエイヤッ!と最後のひと押しをして波頭の向こうに押し出したそのボートに素早く飛び乗り、波でボートが浜辺に戻されないうちに、これまた素早くエンジン(プロペラ)を水中に倒した後、速やかにエンジンワイヤーを右手で思いっきりブルンッと引っ張り一発でエンジンを掛け、「今日もツカサがボート泥棒してるぞー。」と周りのビーチボーイ仲間の野次を背に、釣り竿を乗せたボートで沖に向かったあの日々は、今思えば、昨日の「逆さぶら下がり」のための身体作り、所謂『キャンプ』だったのだろうけれど、いかんせん、ボートと逆上がりとでは使う筋肉が違うらしい。

痛い。うん、あちこちが痛い___。

キャンプ地・パンコール島
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どーせなら電気毛布が欲しいです

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「違うんだ、そうじゃないんだ。アイツは、アイツは俺だけを温めてくれたんだ。」

ガス料金が跳ね上がる事もお構いなしに部屋全体を温めようとする床暖房に対し、かつて、自分を無条件に甘やかしてくれたその四角い箱の中に首までどっぷり浸かって、寝室にも行かず眠った夜と、目が覚める度に「嗚呼ベッドで寝りゃ良かったよー。」と身体中の痛みに後悔する朝、それはそれでやっぱり幸せだったのだと改めて実感した、冬がすぐそこまで来ている日。

コタツ コタツ ボクだけの
コタツ コタツ キミを今
ひとつ ひとつを片付けて
行き場を無くした両足だけが
モゾモゾ キミを探す

くどいようだけど平井堅くん唄ってくれんかね? そうか無理か___。

エロ本→魚卵系

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昼間はあんなに温かかったのになぁと、薄い上着の上から二の腕をさすりながら歩く肌寒い帰り道。ビニール袋の中には大好きな明太子スパゲティ。そう、ボクは痛風持ちである。明太子や数の子といった魚卵系は食べてはいけない買ってはいけない。

買ってはイケない物を買う歓び。
遠い昔、コソコソと買ったエロ本しかり、「お、大人3枚。」と、わざと声を低くして仲間と入ったピンク映画のナイトショーしかり。
対象物こそ変われど今でも浪漫が其処にある____。

同じ叱られるのなら

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前回からの続き。

痛風持ちが買ってはイケない明太子スパゲティ(大盛り)をすぐには食べず、冷蔵庫にそれはそれは大切に仕舞っておいたのね。案の定、ハナモゲラッチョ・セバスチャンにそれが見つかり「コラー! タベタライカンユータヤロー!」と、まだ食べてもないのに叱られたのね。

今度は冷蔵庫に未開封のエロDVDでも置いておこうと思うの___。

MTBlog50c2BetaInner

プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

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