2014年3月アーカイブ

3月最初の週末-旅の付録-

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ペットボトルに入れられたタツノオトシゴをビーチボーイの友人から預かったり、ビーチで寛ぐ欧米人たちのすぐ後ろで客の食べ残しを漁る猿をマジマジと見ながら自分との違いを考えてみたり、毎日定時になると飛んで来るクチバシのやたらデカい『ホンビル』という名の鳥にパンをあげたり、お金持ちたちの憩いの様子をせめて近くで拝みたいという物好きな客を乗せ、1泊3万円以上する水上コテージが連なるパンコール・ラウ島まで舟を出したり沈む夕陽を仲間たちと眺めたりしている間に、あっという間に3月になってしまったのだけれど、まだ全然日本に帰りたくないのだよ___。

傷多し

ひとつ傷が癒えれば、またひとつ怪我をする。
あれだけコーラルアイランドでシュノーケリングを楽しむ人達に「下の岩に付いてる貝で足を切らないでね。」と注意を促していた自分が、ボート客を迎えに行った先でザックリと足の裏を切ってしまい、ビッコを曳きながら歩く始末。


傷口に潮水がしみるその痛みに少しだけ眉をひそめながら、今日も砂浜から波打ち際に向かってボートを押す。よっこらせーいっ!____。

♪missing in heaven連れて行ってね〜ダーリン♪

多くの乗客を乗せたマレーシア航空機がベトナム沖で消息不明に。
島では一日中この話題で持ちっきり。
マレーシア航空の実績や偽パスポートでの乗客者が4名にのぼることから察するに、只の航空機事故ではないような気がするのは自分だけか。これから先、隠蔽・工作も含めたきな臭さを微かに漏らしながら、各国間の着地点を探すのだろうね。事故・事件のどちらにしろ、人の命を駆け引きの道具に使うなっちゅーの。

ボートから海に伸びる釣竿の先を見つめながら、何か途轍もない大きなモノがゴロンと動いた音を、こんな南の小さな島で感じた週明けの月曜日。


そして今日は松田聖子ちゃんの誕生日でもある。アナタの誕生日は忘れても聖子ちゃんの誕生日は忘れない、あっかんべー___。

意地と浪漫と海風と

______「ツカサさん、きっと泣いちゃいますよ。」
先日、こちらでお会いした日本人のご夫妻から頂いた小説の中に、昨年映画化された事でも話題となった『永遠の0(著・百田 尚樹氏)があるのだけれど、本をくれたご夫妻には申し訳ないけれど、こちらで読むつもりはないのだよ。同じく、Facebookなどの投稿記事でも涙を誘う感動話などは敢えて読むのを避けているのだよ。


考えてもみてみ?
常夏の島でなんで独りでむせび泣かにゃならんのよ。
それに、こんな照りつける太陽の下で、オッサン独り涙してたら気味が悪いっちゅーの。


今日もすべてを忘れさせてくれる陽射しと波の音と木陰とハンモックを友達に、すべて忘れたつもりのその片隅で、果たして泣いていたのか笑っていたのかさえも今となっては思い出す術もないそのボヤけた横顔が、海から吹く風にチクンと揺れる昼下がり____。


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3月第2週末の付録

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定宿のレストランの片隅で暇を潰したり、ボート屋の姪っ子の誕生日パーティーの席で唄ったり、イスラム式の披露宴の新郎新婦の席の目の前に置かれたスイカのカービングの美しさに見惚れたり、夜間外出する気力もないぐらいクタクタになったりしながらも、それでもほとんど毎晩のように島の何処かで誰かに歌を唄っていますよ____。

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☆緊急帰国LIVEのお知らせ☆

ある時は海岸通りの広場で、またある時は商店の店先で、またある時は晩飯を食べに行った店のテーブルで、誰のかも分からないオンボロのアコースティック・ギターを手渡され、大人達や子供達相手に、ほぼ毎晩のように1時間は唄っているというのにだ、そんな事など知らぬU氏から連絡が入ったのがつい先日。


「そろそろLIVEやらんと忘れられるぞ。日程はこの日でえいかね? 値段はこれでえいかね?」


とゆーわけで、こっちの事情も考えない店主U氏が日程も料金も勝手に決めたLIVEを帰国早々やりますよ、はいはい、やりますよ。


冨岡ツカサ緊急帰国ライブ
『海とギターとイカ釣りと(仮題)』
場所 : 三鷹バイユーゲイト
日程 : 2014年04月19日(土)
時間 : Open 18:30 / Start 19:30
料金 : ¥2,000(+1Drinkオーダー)


急遽決まったLIVEなので、お忙しい方、遠方の方はご無理なきやう。でもまぁ、土曜の夜だし、ご都合のつく方は是非気軽に遊びに来てくださいな。一応歌も唄うつもりではおりますけれど、そのほとんどが『イカ釣りの話』だったりするやもしれません事、何卒ご覚悟の上で。だってホラ、2,000円だし。

ま、それでも、マレーシアの島で約2ヶ月半、本来色白の人間が日焼け止めも塗らずにいるとどーなるかを確かめに来るだけでも楽しめると思いますがね____。

桜吹雪と引き換えに

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そーいえば帰国日を伸ばした事を此処に書いていなかったね。
当初明日の朝には日本に帰国するはずが、4月8日に伸びたのだよ。


どーしてって?


うーん、満開の桜を見られないのがちと口惜しいけれども、それでもこっちでハンモックやボートの上で独りユラユラ揺られていたいのだよ。


でもね、LIVEが決まってからこちら、はてさて日本に帰ってから何を演ろうか、どーすれば当日みんなの笑顔が見られるかばかり考えて、頭の中は徐々に切り替わっていってるみたい。
あ、イカを釣ってる時は別よ、イカを釣ってる時だけは____。


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その屍を踏んでゆけ、いや其処ぢゃない

「ボクも、私も旅をしてみたい。」と誰かが言う。「じゃあ今すぐすればいいじゃない。」とボクが言う。その度に「でも今はコレをしなければいけないので・・・。」という返事ばかりが相手から返ってくる。そんな事言ってたらいつまで経っても旅なんて出来やしねーよ、という思いを涼しい愛想笑いで誤魔化す。


何かを犠牲にしなきゃいけない事を彼らは怖れる。「しなきゃいけない事」を掘り下げてゆけば、最終的に自分自身の欲と向かい合わなければならず、尚且つ、その欲を断ち切れるかどうかが、旅に出る人と旅に出られない人の分岐点となる。と、かくいう自分も若い頃から適度の放浪癖はあったものの、「しなきゃいけない事」に囚われて、海外に出るのがずいぶんと遅れた。今になってもっと若い頃に出ていればという己を悔やむ素敵な場面がたくさんある。だからこそ、旅をしたい若者には躊躇う事なく出て欲しいと素直に思う。


「何の為に」だとか、旅費の元を取るような小ちゃな考えは捨てて、好奇心ひとつだけ持って旅に出たまえ若者よ。ちゃんと答えは後からついてくる。犠牲にしなきゃいけないモノも含めて。得るモノが大きいほど失うモノも大きい。どちらも確実に後からジンワリ効いてくるので、後になって悔やまない事が全てにおいて大切なのだよ。


先日、ご年配の日本人の方をバイクに乗せた際のその方の言葉が忘れられない。
「定年まで懸命に働いて、退職したら行きたい所に行くんだーって旅を始めたんですけどね。いかんせん、体のあちこちにガタがきていて、こんな事だったらもっと早くにって、毎日痛感してますよ。」
大丈夫です。アナタは日本の高度成長の柱となり、その分美味しい思いもしてきた事でしょう。旅に関しては我々後輩にお任せください。さらに大きなステップでアナタの屍を越えて行きますのでご安心を。もちろん、そんな言葉は口にはしなかったし、体のあちこちに持病を持ちながらも中学生にも満たない英語力と愛想の良さと図々しさで世界を渡り歩いているその大先輩に敬意を込めて、涼しい笑顔でアクセル全開90km。ノーヘルの額に風を受けながら急な坂道を下るタートル・ベイ。


さぁ若者よ、俺の屍を越えてゆけ‼︎
まだまだ簡単に越えさせる気もさらさらないのだけれどね、あっかんべー、なんぞと言ってるうちに、帰国予定日まであと10日___。

遠雷の音を聞きながら

独り竿を振る小舟の上。西側の雲の隙間に傾いた太陽は、それでもまだ日焼けするには充分な陽射しをその穏やかな海に降り注いではいるけれど、その反対側、浜辺の後ろに見える山の向こうで夕立を知らせるその遠雷の音に急かされ、竿を置き、アクセルスロットル全開で一路浜辺を目指す午後6時。


舟を片付け一旦宿に帰り、シャワーと洗濯を済ませた後、再び戻った海岸通りに吹く風が、間も無く雨がやってくる事を知らせてくれてはいたけれど、夕食を摂るべくボート屋仲間たちと島の外れの食堂に向かうその途中、雷混じりの夕立に見舞われる午後7時半。


稲光と凄まじい落雷音に肩をすぼめながらも、それを楽しむかのようにみんなで大声で話しながら大粒の雨の中をバイクを走らせ、目的の店の近くまで来てはみたけれど店は閉店。近くの違う食堂で甘々のアイスコーヒーを流し込みながら雨宿りをし、雨が小降りになったと同時に会計を済ませ、片道2km余りのその道を大急ぎで戻り、宿に駆け込んだボクらの背後でその雨が豪雨に変わる午後8時半。


宿のレストランのキッチンで自分で勝手に作ったミーゴレンを食べた後は何をするでも無く、屋根を打ち付ける雨音の下で、ボート屋仲間やホテルのスタッフたちとギター片手に歌を唄ったりお喋りしたりした後、雨が止んだタイミングを見計らってそれぞれの村に帰るボート屋仲間たちを見送り、部屋に戻った午後10時。


再び遠雷に戻ったその音をシャレーのベッドの上で聞きながら、やけに今夜は身体が火照るように熱いのは、きっとアナタの事を思い出したからに違いないとエアコンの方を見れば。何の事は無い、宵の口の落雷で一旦停電でもしたのだろう、その動いていないエアコンに気づきスイッチを入れる午前0時前____。

MTBlog50c2BetaInner

プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

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