2013年2月アーカイブ

爪はこまめに切りませう

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週末に押し寄せて来た観光客が一斉に帰った昼過ぎ。
ボート屋も暇になったので、仲間と手漕ぎ用のボートぐらいの小さなボートに乗って沖合でイカ釣りをしてたのだよ。ボクが帆先に立ったままの状態で仲間がボートを急発進させたもんだから、かろうじて海には堕ちなかったものの、右足を滑らせた先に運悪くボートの排水口があって、そこの縁に思いっきり右足の親指をぶつけたのだよ。
親指の爪がね、前から半分がね、こうペロンと、まるでipadのカバーのように見事に裏返って其所から血がジワーッと出てきたのと、その激痛に、敵に捕まったスパイの拷問シーンを思い出したのも束の間、慌ててそのめくれた爪半分を元に戻し手でギュッと足の親指を挟み続けながら、もう片方の手で海水を汲み、止まらぬ血を洗い流し続けたのだよ。
申し訳なさそうな顔でこちらの心配をする、ボクよりはるか歳下の仲間の彼を仮に責めたとて、この痛みが消えるわけでも、剥がれた爪が元に戻るわけでもあるまいし、激痛を奥歯で噛み締めながら出来る限りの笑顔を浮かべて答える。
「んー、やっちまったなぁハハハ。一旦浜に帰ろうか。」

他の船も走っていないとても静かな昼下がりのその海原を、足の親指を押さえつけたままの、なんとも間抜けなポーズのボクを乗せたボートだけが浜辺に向けて軌跡を描く日曜日_____。

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気ままな時間のその中で

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パンコール島に来て1週間余りが過ぎ、喉のリンパが腫れて痛かったり、足の爪が剥がれてこれまた泣きそうになるくらい痛かったりする中、それでも島の仲間達と総じて楽しい時間を過ごし、数組の日本人客の方にもボートトリップを楽しんで頂き、また、些細な事で喧嘩をしてボートの上で互いにソッポを向く若いカップル二人それぞれに気を使いながら、こちらの気遣いもお構い無しにヘソを曲げる彼氏の稚拙な態度さえも、あー若いってホント羨ましいと思ってしまうその反面で、あー気ままな独り旅で良かったと思うのも事実なわけで。

それでも誰かがそばに居てくれた方が良いと心底本気で思う時もあり。
例えば、遠くの浜辺で小さく砕ける波の音が部屋まで届くような、すべてが寝静まった丑三つ刻に、よりによって無性に背中が痒くなる時とか__________。

怠けてます

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突然降り出したスコールにずぶ濡れになりながら、自分は濡れてもいい水着姿なのに最近はスマートフォンやらデジカメやらを誰もが持っていてやはり雨に濡らすわけにはかないのだろう、駆け足でホテルの玄関先をくぐってくる観光客たちを、自分の泊まるバンガローのテラスで眺める夕方。

こちらに来てからほぼ初めて、昼寝らしい昼寝をエアコンの効いた部屋でしたものの、よりによってボート屋の忙しくなった旧正月前の大晦日にする怠け者の土曜日。

雨は止んだ。もうじき日暮れだけれど、さぁ海岸に出かけよう______。

どうせオイラはヤクザな兄貴

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拝啓、日本の皆様におかれましては日々の寒さは辛くとも、お変わりなく穏やかにお過ごしの事と存じあげます。こちらは真夏のような太陽と一時的な激しいスコールを、木陰や他人様の店の軒先を借りてやり過ごす毎日が続いております。日本語を話す時といえば独り言を呟く時ぐらいしかない日も多いですけれど、それでもまだまだそちらに帰る日は遠いわけで。

さて、こちらはチャイニーズニューイヤーも終わり、いつもの静けさを取り戻すかと思えば、ピーク時に比べだいぶ減ったとはいえまだまだ多くの観光客がおり、そのほとんどが華僑系なので、声はデカいし、やることなすこと粗雑だしで、育ちの良いワタクシにはそぐわぬものと、ボート屋の手伝いをほっぽり出して、欧米人たちがくつろぐ隣のビーチまでバイクに乗って逃げ出す日々も多々有ります。

そのビーチではビキニのホックを外して肌を焼く白人おネェちゃんたちはもちろんですが、歳をとった白人の老夫婦たちをたくさん見かけます。もちろんビーチだけでなく、ホテルや海岸通り沿いのレストランでも仲睦まじい光景がそこにあります。
照りつける日差しのもと、歳をとっても互いに寄り添う合うように旅を続ける彼らの姿は微笑ましく、こちらまで笑顔にさせてくれます。その笑顔のままで、さっきのビキニ姿のおネェちゃんたちに視線を戻すと、目の前に山羊が居てハッと真顔に戻る、そんな『車 寅次郎』のような日々が続いております。
皆様もどうかお身体にはくれぐれも気をつけて。かしこ。

BGMは『男はつらいよ』By 渥美 清______________。

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自然の如くいきませう

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ここ数日天気に恵まれず、たとえ昼間が暑いくらいに晴れていても夕方には雨だとか、スコールだからすぐに止むさと多寡を括っていたら、それがよる遅くまで降り続き、雨がすっかり止んだ頃にはもう既にこっちが眠くなっていたり。
一昨日知り合った若い日本人のご夫婦にも、もっとこの島を楽しんで欲しかったのだけれど、天気だけはこちらの思い通りになるわけもなく残念に思うのだよ。

「ま、晴れの日ばかりじゃない代わりに雨の日ばかりでもないし。」
これは自分が今までの旅から得た『人生の教訓』でもあるのだよ。
そしてこの雨露も、自分を日差しから守ってくれる海岸の木々を始め、全ての生きとし生けるものものに必要なわけで。一方から疎まれていても、もう一方の誰かからは必要とされているのは『人』もこれまた同じなわけで。

そんな哲学的な事を思うも、これじゃぁ飯の種にもなりゃしねぇーと、サンダル姿で雨色のアスファルトをジャリジャリと引っ掻きながらホテルに帰るボクの頭上。雨雲の隙間で瞬く、日本よりも少しだけ高い真冬のオリオン______。

海と空と雲と

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イカ釣り用の餌木をぶら下げた釣竿を片手に、知り合いのボートを勝手に波打ち際に押し出した後、素早くそれに飛び乗りエンジンのスターターのロープを思いっきり引っ張る。ブロロロロ...。
そのままアクセルを回し、海風と波にややもするとひっくり返りそうな小さいボートを不慣れな運転ながら転覆しないよう慎重にバランスを取りながら、少しうねりの出始めた夕方前の海原を、沖合に浮かぶ小島目指して独り進む。
小さなボートの帆先が風と波にあおられる度に、不安になる自分を落ち着ける為、空を見上げる。

うん、大丈夫______。

上手く言えないけれど、この島はやっぱり居心地が良い_____________。

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シャ・ラ・ラ

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昼前に起きると自分のテラスにオンボロのギターが置いてあったのだよ。
誰が置いたのかは定かでないけれど、テラスの椅子に腰掛けて、その埃まみれになったギターを綺麗に拭いた後、チューニングをしてポロロンポロロンと爪弾きながら浮かんだメロディを口ずさむ。アナタの横顔を思い出しながら______。

MTBlog50c2BetaInner

プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

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