2012年1月アーカイブ

縁起もんにはかわりなく

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「Happy new year.」
定宿のテラスで、ホテルのスタッフや
仲良くなった他の宿泊客たちとハグや
握手を交わして迎えた、日本より一時間
遅れの新年。

皆様、明けましておめでとうございます。
今年も健康にはくれぐれも気をつけて、
くどいようですけれど、なるだけ
笑い合って支え合ってゆきましょう。

マレー人の観光客で賑わう夜の海岸、
と言ってもこちらに来た事のない人の為に
例えるならば、夜の熱海の海岸にたくさんの
色黒の老若男女がいる画を想像して頂ければ
近いかと...、そんなひなびた感を醸し出す、
此処マレーシア・パンコール島の海岸で、
日本人というだけでジロジロ見られる中、
皆様のご健康と益々のご活躍を祈って
何故か四股を踏む2012年の始まり_____。

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A Long Long Day

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 2年前に此処パンコール島で出会った陽気なノルウェー人の
親父アクセル。御歳68歳。奥方はマレー人でこれまた陽気で
ある。今回もその夫妻と旅行の日程が偶然重なり、久々の再
会を喜び、一緒に年明けのカウントダウンを過ごした。

「グッモーニンッ!! スキヤキー!!
 グッモーニンッ!! ツカサー!!」
今朝も皆が朝食に出て来始める早い時間に、レストランのす
ぐ前に面しているボクのシャレーのドアを叩く彼の声で目が
覚め、仕方無しに起きてゆくと、白髭をたくわえた顎をポリ
ポリと掻きながら、いたずらっ子の笑みを浮かべて、その大
きな体をすくめるフリをする彼の姿が其処にあった。

彼と同じテーブルにつき、二人でコーヒーを飲みながらタバ
コを燻らせ、彼のいつもの冗談混じりの世間話に付き合う事
数分。いつも陽気な彼の表情がにわかに曇りはじめた次の瞬
間、咳をしてむせこんだ様子の彼。
彼の口に一度運ばれたコーヒーが目の前のテーブルを、そし
て彼のズボンを次々に濡らしてゆく。この時点でボクはまだ
彼のいつもの冗談か、または単に誤って気管に入れてしまっ
たのだとしか思わず、
「アクセル、大丈夫か?」と、紙ナプキンでテーブルを拭き
ながら笑顔で彼に問いかけていたのだけれど、次の瞬間、体
を震わせながら、それでも席を立とうとする彼を見た時、彼
の身体にただ事ならぬ事態が起こっている事に気づき、慌て
て自分より背丈も身幅も遥かに大きな彼の身体を支え、周り
の人に助けを求めた。

そこから救急車が来る迄、なんと遅いことか。
島だけに仕方がないのだろうけれど、そこにいる誰もが
苛立ちを隠せない中、ホテルの車椅子に乗せられ、左半
身の自由を奪われた彼の手をひたすらさする彼の奥方の
隣でボクは、意識が朦朧とする彼の頭がなるべく動かな
いように、両方の手のひらで紙風船を持つように優しく、
彼の頭を支え続けた。
この時点でボクは、彼が脳梗塞もしくは脳内出血、脳溢
血の何れかである事を、子供の頃にクモ膜下出血で父親
を亡くした経験と、テレビやインターネットを通し見聞
きした知識から、だいたいの見当はついていたので、な
るべく彼の頭を動かさないように細心の注意をはらった。

30分程してようやく到着した救急車の担架に皆で彼を運
び、彼と彼の奥方が乗る救急車を見送ってすぐ、部屋に
戻りジーンズとシャツに着替え、ホテルのパパと二人で
バイクにまたがり、船着き場へ向かった。

自分達が船着き場についてすぐに、一旦島の病院に立ち
寄ったらしい救急車が到着。そこから救急用の小型フェ
リーが本土に向けて出るのだけれど、フェリーに乗せよ
うとする時にここでも人手が足りず、ボクが彼の頭側の
方の担架を持ち、段差の激しい岸壁から船内へと、慎重
に彼を運び入れた。

島から一番近いマリーナへ向け出港した救急用のフェリー
の後を追うように、一般用のフェリーに乗り込み、本土側
の港町ルムッ(所要時間30分)へ向かい、ホテルのパパが島
を離れた時に使用している車で、搬送先の病院がある隣町
のスリ・マンジュンまで車を飛ばす事20分。
正月早々から運び込まれる急患でごったがえす救急搬送の
ドアを2つ開けたその場所に、担架に乗せられ鼻にチュー
ブを入れられたアクセルと、彼の手を握るマレー人の奥方
シダ、それとホテルから此処までの間ずっと彼らに付き添
っていた同じホテルの宿泊客でイングランド人のジョー夫
人の姿があった。

しばらくして大部屋の病室へ移送されたのだけれど、この
常夏の国にあって、病室内は天井のファンのみ。
しかも室内は必ずしも綺麗とは言い難く、さながら戦争映
画に出てくる野戦病院の雰囲気も否めない。そんな病室内
の、彼の身体には小さすぎるベッドの上で無意識に体を動
かそうとする彼の体を押さえ付けては、彼に
「アクセル、大丈夫、大丈夫。
 だから頭を動かすな。」
と、耳元でささやく。時折、彼が目を開き、ボクと目が合
った時に、ほんの少しだけれど反応を見せてくれたり、彼
の足の指先を指で叩くと、必ず二度親指をピクピクと動か
して返事をしてくれるのが嬉しい反面、全く動かなくなっ
た左半身の何処をさすってもつねっても反応を見せてくれ
ない彼の姿と、麻痺した唇の左端から漏れる彼の息が、ボ
クらが置かれた今この状態が必ずしも平穏でない事と、つ
い今朝まであたりまえのように口にしていた未来が奪われ
た事が悔しくてならない。

付き添いのみんなで彼の大きな身体から衣類を脱がせ、紙お
むつを彼の下半身に巻く時、思わず涙が出そうになったのだ
けれど、彼の奥方を始めその場に居る誰もがボクと同じであ
ろうその気持ちをこらえているのだから、今は哀しみに暮れ
ている場合ではない。自分に出来る事をするだけだ。彼を見
守るその輪を抜け病室を出て一人、病院内の売店で必要そう
な物を買い揃え病室に戻った。

午後3時過ぎ。設備の整ったスペシャル・ホスピタルがある
イボーへ移送する事が決まり、島から此処までの緊急搬送代
や診察・治療費などの諸々の支払い(マレーシア国民のIDカー
ドを持っていない我々外国人は高い)を済ませ、此処から車で
1時間半程、内陸部に入ったイボーまで救急車を追いかけるよ
うに移動。
二軒のスペシャル・ホスピタルを訪ね、受付で彼のパスポート
のコピーと旅行保険のコピーそれぞれを提示しながら掛け合っ
てみたのだけれど、どちらも正月休みで専門のドクターが不在
なのと、保険会社の提携病院ではないため、治療費や入院費な
どの支払いにおいてなにかと面倒らしく断念。
スペシャル・ホスピタルを後にし、彼の取り敢えずの再移送先
であるイポーの州立病院に向かい、其処で既に頭部のCTスキャ
ンを撮り終え、日本のそれとは程遠い衛生管理状態の集中治療
室で眠る彼と彼の奥方に合流し、話し合った結果、再びスリ・
マンジュンの病院へ戻る事となった。
税金が高いその分、社会福祉や医療システムが充実している彼
の母国ノルウェーとの差は計り知れず、異国の地で片道一時間
半の道を再び引き返すアクセルが不憫でならない。

午後8時過ぎ。再び戻ってきたスリ・マンジュンで、救急車で
先に病院へ着いていた奥方と合流し、皆で遅い夕食を摂り、今
からでは島に帰るフェリーもない為、島から出てきたメンバー
全員で、ホテルのパパが所有するスリ・マンジュンにある豪邸
に宿泊。その豪華さを讃えてあげたいのだけれど、ただでさえ
寝不足に加え、朝からの目まぐるしい展開に、ボクの頭越しに
飛び交う英語はもちろんの事、慣れ親しんだマレー語さえ一切
理解出来なくなりそうなくらいに、ボクの脳ミソはすでに病院
に居るアクセル以上に腫れていそうで、案内されたゲストルー
ムのベッドに溶け込でゆきそうな感覚に何度もみまわれる中、
長い、本当に長い今日という日の始まりだったアクセルの、
彼のイタズラっぽい笑顔と仕草が、開けることもおっくうな
瞼の裏側で、浮かんでは消えを繰り返す_________。

島に戻ろう

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ちなみに、これがボクが島で12年もの間、
定宿にしているシャレーのオーナーが
スリ・マンジュンに所有している豪邸。
3つあるゲストルームの一部屋に泊まったの
だけれど、まー広いの何のって。
普段は島に居るので、殆ど使っていないとか。

この家の屋根瓦分ぐらいはきっと
ボクのお蔭だよパパ_________。

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これから朝食を食べて島に戻るのだよ。

イカ釣り対決

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島に戻り、早速着替えて海岸に出てみても、
一昨日までの賑わいは何処へやら、
人影まばらなニパーベイ・ビーチ。
食堂も土産店もボート屋もその殆どが閉まり、
昼食の場所をなくした欧米人バックパッカーや
長期滞在客がウロウロしているだけ。

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ビーチボーイも開店休業状態なので、
客引き業務をサボって、イカ釣りに出掛けたのだよ。
ボート屋の主人であるノンさんの息子サイフルとの
イカ釣り対決の結果は・・・・・、2対6で惨敗。
サイフルいはく、
「ツカサはタバコの吸い過ぎで、
 頭ん中に煙しかないから。」
だってさ。__________ほっとけっ!!

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イカ釣り漁師見習い中

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仕事始めに加え、島の子供たちも学校が始まった為か
ビーチは今日も人影まばら。なので、船を出してイカを
釣り、途中、数組の客を捌いたものの、やっぱり暇な
ので再び船を出しイカのいそうなポイントを探しては
ひたすら竿を振る。これじゃあイカ釣り漁師なのだよ。
さて、バケツの中でスミを吐くこのイカたちを持ち込
んで調理してくれる馴染みの食堂もことごとく閉まっ
ているのがたまに傷な水曜日。晴れ________。

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I'm WAGAMAMA

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今日も地元観光客も疎らな海岸。
けれど、観光客と同じく営業しているボート屋も
数少なく、シュノーケリングやアイランドトリップ
(船での島巡り)を所望する客が自ずとウチに集まって
くるのは自然の通りなわけで。その結果、日中、陸の
上にいる時間よりも海の上のそれの方が長くなり、
するとどーなるかと言うと、波に揺られ過ぎて
三半規管が狂い、夜眠りにつくまでユラユラとした
感覚にみまわれる上に、船で海上を移動する為、
波に打ちつける船底の衝撃で、背中が筋肉痛のよう
になる。
そんな疲れた体を癒してくれるボート屋の主人である
ノンさんの奥さんの今夜の手料理は、照り焼きチキンと
牛肉入りスープ・ガーリック風味。

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どれも日本人の、というか、最近辛い物に飽きているボクだけ
の為の料理を前に、元来辛い物好きなマレー人たち。
そこは当然のように文句が出る。そんな家族や仲間の輪の
真ん中で、
「我が儘を言うな。だったらチリソースでもかけて喰え。」
と、家の主人でもないのに一番偉そうに、しかも自分の事は
すっかり棚にあげて旨そうに料理を頬張るボクの言葉に対し、
これまた当然といえば当然のように、各自の口から反論が
噴き出すのだけれど、
すまんね、いくらキミらが愚痴ろうが文句を垂れようが、
こっちはそこまでマレー語を覚えているわけではなく、
要するにだ。わっかりませーんベロベロバー_______。

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痒いトコないですか?

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島の美容室でやってくれる『シャンプー&マッサージ』。
1時間みっちりとシャンプーとヘッドマッサージ、
それと首、肩、背中をマッサージしてくれて、
料金はなんと10RM(約250円)!!
お得感に釣られすでに今回2回目。

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地獄の始まり・その1

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パンコール島の中華レストラン『Yee-lin』で、
ノンさん家族と親戚らと一緒に、
『シャコ海老の唐揚げ甘酢がけ』と
殻語と食べられる脱皮したての『上海ガニの唐揚げ』と
持ち込んだ『鯛の煮付け甘酢がけ』と
『磯魚の唐揚げサワーソースがけ』と
日本の厚揚げに似た『タフ』と
『チンゲン菜の炒めものガーリック風味』と
これまた自分らでもちこんだ『山羊のブラックペッパー炒め』と、
食後に『アイスクリーム揚げ』を食べ、
これだけ注文して150RM(3750円)弱という金額を
まーまーいーからと金持ちにでもなったかのように支払った時は、
まだお腹も痛くなかったのだけれどね____________。

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地獄の始まり・その2

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あちこちに立ち寄るノロノロなバスで5時間かけて
首都クアラ・ルンプールに着いた時にはもーヘトヘ
トで、食べ物屋を探す体力も気力も失せていたし、
食欲もなかったもんだから、もーバーガーキングで
いいかってノリで、結局この日の昼兼夕飯をそんな
感じで済ませた頃には、たしかにお腹の調子がなん
とな~く良くない感じはしていたのだよ_____。

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下痢地獄、到来

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で、朝から水下痢と悪寒にみまわれ、
ホテルの室内でベッドとトイレを行ったり来たり。
その数なんと10回超。
まるで、尻の穴がビールのサーバーにでもなった
かのように、身体の水分という水分が一気に抜け
て行く事態にさすがにこりゃなんとかせねばと思い、
尻の穴のしまり具合を確かめた後、急いでホテル前
の薬屋に行き、下痢止め(8RM=約200円)とコンビニ
で2㍑ペットボトルを2本買い、ホテルのレストラン
で食塩をひとつまみ程度貰い、部屋に戻って、悪寒
対策の為のパーカーを着込み、再びベッドに潜り込
んだと思ったらまたトイレという、その果てしない
水下痢地獄に、体力はみるみる奪われ、ケツの穴が
ヒリヒリと痛む頃には、もう透明な水ウンチさえも
出ず、それでもブヒーブヒーと何かを吐き出したい
かのように鳴く我が尻がとてもせつなく、今日1日
何も口にしていない体から全てを奪い去られた敗北
感にも似た気持ちで一杯の月曜日________。

病院巡り

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病室へ行き、血液検査と点滴を受けたその体で、
先日、脳卒中で倒れたノルウェー人のアクセルが搬送されている
クアラ・ルンプール市内の別の病院まで彼を見舞いに
タクシーで移動(11RM=約275円)。

陽気なマレー人の奥方に案内されて彼の病室へ。
ベッドに仰向けの状態で横たわる彼。
全く動かなくなってしまった左半身は残念でならないけれど、
ずいぶんと話も出来るようになったし、動く方の右目の目尻
にはやっぱりいたずらっ子の笑みを浮かべ、ボクに、
日本人だったら見舞金をたっぷり持って来ただろうならしき
事を、動く方の右手の素振りを交えて言う。

アクセルさ、オイラ英語は相変わらず苦手だけどさ、
ゆっくりゆっくりと諦めずにリハビリしてさ、
またいっぱいいっぱい話そうよ。
僕らが出逢ったあの島で____________。

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単なる食あたりでしょ。下痢が続くようだったらまた来てだって。

地獄を抜け出し

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病院での点滴と貰った薬が効いているせいか、
多少は腹のグジグジ感は残るものの、水下痢
地獄からは抜け出したようで、あとは失った
体力の回復に努めるだけ。だったらこんな忙
しない街よりパンコール島で養生した方が良
いにきまっているので、4時間半のバスの旅は
弱りきった今の体にはちと辛かったけれど、
帰ってきたよパンコール。

明日も晴れるかね。
今日一日の役目を果たした太陽が沖合いの
マンタンゴ島に隠れるのを、腹を摩りながら
眺める_________________。

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ケース バイ ケース

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知り合いと云ふのは時に困るもので、それなりの優遇も
受けられる代わりに、その反対もあるわけで。

______ツカサはこの部屋で良いよね?
飛び込みの上客の為に空けている綺麗で広い空きシャレーを
幾つも通り過ぎ、裏のアパートメントタイプの建物二階、
四畳半ほどのボクの今の部屋は、インターネット環境に
必要なwifiからもはるかに遠く、これが最近日記が滞って
いる第一の要因なのだよ。
ま、エアコンとテレビ、それにホットシャワーがあるだ
けマシか。1週間後に来るチャイニーズ・ニューイヤーは
共同トイレに水シャワー、扇風機だけの部屋に隔離が決定
しているだけに、今のうちにエアコンの涼しさを満喫して
おこうっと____________________。

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唄ウタイマース

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暇な時は昼でも夜でもあちこちのビーチに呼ばれ、
そこで潮風に朽ちかけたギター片手に唄っている
のだよ。

ちなみにこちらのマレー人に人気のナンバーは、
若い男どもには『ベリーベリー・イージーライダー』、
『限りある世界』など。
男女ともに『love song』や『照シノウタ』は好きみたい。
あと、『イルカの居る場所・居ない場所』のスローバージョンとか。
メロディアスなのが好きなのね。

で、今日もノーヘルバイクで隣のコーラルベイまで
出張ってゆくのだよ_____________。

最年少のトモダチ

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クカサ、クカサと毎日のように道路の向こうからボクに
手招きしてくれる、フルーツ売りの夫婦の愛息子ソレが
一番最近出来た最年少のトモダチ。
ツ・カ・サ。彼を抱き抱えて何度も教えるけれど、やっ
ぱり今日も彼はクカサと、その小さな額をボクの額に
くっつけてくる。
キミが可愛いいおねーちゃんならたぶんもっと嬉しいぜ。

でもね、今日からしばらくはチャイニーズ・ニューイヤー週間で、
ボート屋も大忙しだから、しばらくキミと遊ぶ事が出来ないのだよ。
このアイスコーヒーを分けてあげるから許してね、チュッ____。

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無給だけれどね

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一日中ボートに乗っていると、いくら船酔いしないボクでも、
ユラユラ感がホテルのベッドに横たわる夜中まで抜けない。
なので時々は、ボート屋での客引きをサボり、
隣のビーチや自分のホテルへこっそり逃げたりもするけれど、
他のビーチボーイの誰かが日本人観光客をみつけると
何故かボクに連絡が入るシステムが勝手に構築されている
ようで、その度に普段自分の居るボート屋に呼び戻される。

でもま、気心の知れた同じ国の方々にパンコール島や
この島に住む人々と触れ合ってもらえる事が出来るし、
ボクがそのコミュニケーションツールとして少しでも役に
立っているのなら、それはそれで嬉しいのだよ。


「じゃあ行きますか!」
ボクは今日もボートの錨を勢いよく引っ張り上げる___。

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一寸の虫にも五分の魂

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ソイツはたぶん、こんな夜更けにその堅い甲殻で覆われた体を洋服屋の
おばちゃんにモップの柄で何度も何度も叩かれ殺される為に、この島の
ジャングルの中で鳥や蛇やオオトカゲや野良猫や野良犬といった様々な
天敵から逃れながら生き抜いてきたわけじゃないだろう。

モップを振るおばちゃんの腕を制した後、店先の屋根に吊されていた
洋服にしがみつくソイツを自分の手に乗せ、物珍しそうに眺める見物客に
ひととおり見せた後、ビーチ沿いに生える大木の幹に放す。

太い幹の表面を星空目がけてのぼってゆくソイツをボクと一緒に
見送っていたオヤジが言う。
「オレが子供の頃はたくさんいたんだがなぁ。今じゃクアラ・ルンプールで
 一匹1500円ほどで売られてるほど価値のあるカブト虫だよ。」


放す前に言えよオヤジ____________________。

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コーカサスオオカブト

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プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

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