2009年7月アーカイブ

下半期突入ですな

| コメント(0)

ついに2009年も折り返し地点な7月。

7月のイベントフライヤー作りを終え、
印刷屋から届いたそれらを世話になっている
各お店に配りに行き、一息つく暇も無いまま、
今度は9月のイベント「しばてん魂レヴュー2009」
の打ち合わせやら、フライヤー作成やらで、
寝不足な日々が続く。

ガンバレ、オレ!
誰も言ってくれないので、
コンビニのサンドイッチを頬ばりながら
自分で言ってみた夜明け前__________。

記憶の隅の名曲たち

| コメント(0)

自分が子供の頃TVで放映されていた特撮ヒーローや
アニメのオープンニング映像やエンディング映像、
いわゆる主題歌・挿入歌を集めてはそれらに癒されている。
疲れている時や落ち込んでいる時にそれらを聴くと、
おっし、もうちょっと頑張ろっ! となるのは、
それだけ自分が単純だからか?一度アナタも試してみて。

さて、そんな特撮ヒーローの中年世代でなくとも知っている
「ウルトラセブン」。そのセブンの主題歌をご存じの方も
多いだろう。

は〜るかな星がぁ〜 ふ〜るぅ〜さ〜とぉだ〜♪
ウルトラ〜セブン〜♪ファイタ〜セブン〜♪
ウルトラ〜セブン〜♪セブン〜セブン〜♪
進め〜銀河の果〜てまでも〜♪ ウ〜ルトラア〜イでスパークッ!!

ボクは子供の頃から、4/4拍子の中の1・3の部分に
アクセントを置き、拳を握った腕を振り振り唄っていた。
ところが、今さらながら解ったのだけれど、この曲はなんと! まー、
スゥィング ジャズ アレンジだったのね。
興味の無い人ごめんね、まだ続くよ。

いや驚いたのなんのって。スゥィングジャズなのだよセブンが。
し、渋い。渋すぎる。本当の意味で上手いミュージシャンが
いろんなトコロで活躍していた昭和という時代は、
子供向け番組に限らず、ドラマやバラエティーでのオープンニング
曲などにも名作が数多い。それを思うと、平成生まれの子たちは
なんだか可哀相だなーと、オッサンよろしく思うのだけれど、
彼らは彼らで今の音楽を楽しんでいるのだから、ま、それもいっか。
ボクだって東方神起のワンピースの主題歌が好きだったりするし__。

日本人で良かったと思う瞬間

| コメント(0)

人影まばらな朝のファミレス店内。朝定食に付いてきたみそ汁が、
徹夜明けのパッサパサな体に浸みてゆく土曜の朝______。

織り姫は何処ぢゃ

| コメント(0)

短冊に書いた願い。
いい加減、左耳が治りますように。

くしくも明日は七夕。
南の空に織り姫探しの旅に出よう。
しばらくさらばぢゃ。

2009沖縄・伊平屋島の土産話(初日)

| コメント(0)

梅雨空の東京を飛行機で抜け出す事2時間半。
那覇空港に降り立った瞬間に、照りつける太陽と
うだるような暑さに見舞われる。
「・・・暑いな。」
今回沖縄初体験のくせして、普段と変わらぬクールな
友人Fの隣で、
「やっほー! 夏や夏やー!」と、年甲斐もなくはしゃぐ
今回で沖縄18回目のボク。

友人Fが運転するレンタカーで沖縄本島を北上。
高速道路の北の終わり許田インターで一般道に降り、
途中「道の駅」で昼食。
ボクの沖縄の旅は毎回「ソーキそば」で始まる。
2009.07.07_01.jpg


昼食を済ませ再び車に乗り込み、目指すは「沖縄美ら海水族館」。
今晩泊まるホテルの在る名護市を通り過ぎ、海岸線をなぞるように、
国道449号線を県道114号線をひた走り、途中のコンビニで
割引きチケットを買い、間もなく「沖縄美ら海水族館」に到着。
ここもボクは今回で3回目だけれど、沖縄初めての友人Fが、
普段無口で他人と目を合わせて話す事もほとんど無いほど
人見知りでクールな友人Fが、珍しくボクの目を見て、
どーしても行きたいと言ったので連れて来てやった。
運転してたのはヤツだけれど、「連れてきてやった」。
2009.07.07_02.jpg

ジンベエザメでお馴染みの巨大水槽を始め、一通り水族館の中を
見終わり、一旦はイルカショーの会場ベンチに腰を降ろすも、
うだるような暑さにまだ体が慣れていないというか、
歳のせいというか、すでにバテ気味。
しかもイルカショーを観るのもこれで3回目。
それにええ歳のオッサン二人で仲良くイルカショーっていうのも
いかがなものかと思い、友人Fも一緒の思いだったかどうかは
定かではないけれど、ショー開演10分前の会場を背にしながら、
駐車場へと向かい、友人Fの運転でホテルの在る名護市まで戻った。

 

夕方。
名護市の中心にある某ホテルの一室に荷物を降ろす。
昔から名護で一泊する時は必ず泊まるこの某ホテル。
建物から設備まで、おせじにも綺麗とは言えぬこのホテルに
毎回泊まるその理由は、スタッフのみんなが親切だから
なのだけれど、今年通された部屋は西日のあたる角部屋で、
おまけにエアコンがまったく効かず、あやうく部屋の中で
熱中症になるところだった。
2009.07.07_03.jpg

部屋を替えてもらい、熱中症は免れたけれど、
別部屋の友人Fからは、
「洗面台のトコロに25年ぶりに見るハサミ虫がおるけんど・・・。」
「熱いシャワーというか、人肌レベルの温水シャワーも出んけど・・・。」
という連絡がボクの携帯に入る。
その度にボクは同じ返事をヤツに返す。
「それも旅の醍醐味ぢゃ。」__________________。

 

夜7時。
馴染みの居酒屋「春海」で沖縄初日の夜を祝う。
2009.07.07_04.jpg
ラフティと島らっきょうの天ぷら


2009.07.07_05.jpg
モズクの天ぷら


2009.07.07_06.jpg
ゴーヤーちゃんぷるー


2009.07.07_07.jpg
ソーミンちゃんぷるー


2009.07.07_08.jpg
店のマスターがサービスで出してくれたデザートのパッションフルーツ
この他にも魚料理を始めたくさん食べたのだよ。
どれも美味しゅうございました。


夕食の帰り、散歩がてら名護市のシンボルとも言える
「ひんぷんガジュマルの樹」を見に行く。
夜の空に浮かぶ明るい月と、それを時折隠す薄雲のせいで、
あいにく今夜は天の川どころか星さえも見えない。
「織り姫様は何処ぢゃー!!」
ボクの叫び声が名護の町に空しく響く七夕の夜_____。
2009.07.07_09.jpg

晴れ。午前9時30分。
「もし今度沖縄来ても別のホテルに泊まる。」
と、ボクの定宿の良さを理解しない友人Fとタクシーで、
伊平屋島へのフェリーが出ている運天港に向かう。
運天港に着いて、フェリーターミナルが新しくなっていた
事に驚いた。

旧フェリーターミナル:コンクリート造平屋1階建
2009.07.08_00.jpg


新フェリーターミナル:鉄筋2階建(しかも建物内中心は吹き抜け)
2009.07.08_01.jpg


午前11時。伊平屋島に向けて運天港から出航するフェリー。
2009.07.08_02.jpg

出航して間もなく、甲板から船室内の雑魚寝フロアに移り、
そこで仮眠を取る。1時間後再び甲板に戻り一服。
水面を飛ぶトビウオたちの向こう側に2年ぶりの伊平屋島が見えてきた。
2009.07.08_03.jpg

 
午後12時20分。伊平屋島・前泊港にフェリーが着き、
下船して辺りを見回すも迎えの車は見あたらず。
毎回の事なので慣れてはいるし、昔は港からホテルまで
よく歩いたものだけれど、けっしてもう若くはない体に
今日の日差しは過酷過ぎる。
他のホテルの送迎車に乗り込む観光客を見送りながら、
自分たちのホテルに電話を入れると、
「あれ?ツカサ、もう着いたの? 歩いて来ないの?
 はいはい、ちょっと待っててね。」

送迎車でホテルまで。
「ただいまーっ!」「はい、おかえりっ。」という挨拶の後すぐに、
「朝飯抜きでフェリー乗ったからお腹ペコペコ。
 おかーさん、なんかある?」と、
自分の部屋に向かう前に食堂のテーブルにつく。
本来、宿泊内容に昼食は付いていないのだけれど、
そんな図々しい事を平気で言えるボクの方も、
またそんなボクに、
「これしかないけどしっかり食べときなさい。
 どーせすぐ海行くんでしょ? 空腹で海行ったらダメよ。」
と、自分の子に対してかのように言うおかーさん始め、
他のホテルスタッフも、またその子供たちも、
互いが互いを家族同然に思っている。18年間という時は
けして長くもないけれど短くもないのだ。

 

昼食を食べ終え、部屋で水着に着替えた後、車を借りて、
いつものビーチへ向かう。
丁度引き潮で、満ち潮の時には海中に隠れているリーフや岩が
顔を出し、また、外海からの波をリーフがブロックしているので、
リーフ内はプール状態。相変わらずの海のその青さに喜びを隠しきれず、
今回沖縄初めて、しかもシュノーケリングも始めての友人Fをほっぽって、
いまだ左耳の鼓膜は完全に塞がっていないけれど、粘土タイプの耳栓を
耳の穴にしっかり詰めた後、早速海に入る。
やっほーっ!! 伊平屋の海に帰ってきたぞーっ!!
2009.07.08_05.jpg

海でひと泳ぎした後、自称「島限定免許」のボクの運転で、
灯台や島の西側をまわって、新たなビーチを探索したり、
野生化した山羊たちの帰宅ラッシュを窓から眺めながら、
ホテルまで戻る夕方_________________。


夜。ホテルでの夕食を済ませた後、東京からの土産袋を下げて、
馴染みの居酒屋に行く。オーナー夫妻と再会を喜び合い、
シャコ貝のバター炒めをつまみに、12日夜に行う予定のミニ・ライブに
関しての機材の確認や、昔話に花を咲かせる。
2009.07.08_08.jpg

そんなボクらの背後の壁。
18年前、ボクを初めてこの島に連れて来てくれた
漫画家はらたいら氏が生前、「酔った上での酔狂ぢゃ。」と、
この島に来る度に起こったハプニング等を描いたマンガが
今年の夏もボクたちを見守ってくれている________。
2009.07.08_09.jpg

「テントを張る練習はしておいてね。」
という新宿2丁目のオカマ&常連たちの合流日まであと2日。
けれどこんな炎天下でテントなんか張ってられるか。
テント張り練習は明日に延期ぢゃ。
ということで、せっかく東京から送っておいた
大型タープ型テント2張りをホテルの倉庫にしまったまま、
ビーチチェアだけを車に載せ、午前中は伊平屋島の南、
野甫島の架橋下でゆっくり過ごす事にする。

2009.07.09_01.jpg

ふぃー。海からの風が気持ち良いやね。
架橋下に出来た日陰に設置したビーチチェアに腰を降ろし、
うっちん茶片手に海を眺めるボクの目の前で、
「島の日差しをナメちゃいかん。」というボクの忠告を無視し、
上半身裸でビーチマットに寝そべる友人F。
容赦無く照りつける太陽に肌身を晒す事数十分。
クールで几帳面な性格ゆえ、寝返りどころか、その姿勢を少しも
崩さないまま、顔だけをバスタオルで覆ったその恰好でビーチマットに
横になっていた友人Fのその胸元にコントラストのハッキリした、
たぶん来年まで残るであろう天然の白いペンダントが完成した事は
言うまでもない。

2009.07.09_02.jpg


ボクはボクで、昨日と同じく左耳にしっかりと耳栓を詰め、
海の中に入ってはみたものの、底が白砂なので海の見栄え
こそ綺麗だけれど、珊瑚が少なく魚影も濃くはないので、
すぐに水から上がり、あとは白砂の上をゴゾゴゾと行き交う
ヤドカリたちを捕まえたりして時間を過ごした。

2009.07.09_03.jpg

ヤドカリ拉致にも飽きた午後。再びビーチチェアを車に積み込み、
野甫島を後にして、昨日探索しておいた島の西側の海へ向かう。
島の西側。灯台に行く手前の浜に降りて、車で待つという友人Fを
尻目に海に入る。
おーっ! 透明度も良いし魚の種類も多いじゃんか。
急に深場になるのとガンガゼ(オニウニ)が多いのが初心者には向か
ないけれど、ここは当たり。みんなが合流したら教えてあげるのぢゃ。

 

__夜。ホテルで夕食終了後、12日のミニ・ライブのリハーサルも兼ねて、
島の運動公園に向かう。前もって連絡をとっておいた島在住の元ギタリスト、
現在は漁師兼食肉加工業を営む津田 隆氏(通称ゴリさん)と、その息子である
隆行も間もなく合流。この親子ともやはり18年の付き合いだ。
知り合った頃は17歳の少年だった隆行も今年結婚、そして一児の父となって
いた。自然、ボクらからは「おにーちゃん」というあだ名で親しまれている
隆氏はおじーちゃんになり、そのジジ馬鹿たるや、彼を昔から知っている
ボクらが想像もつかないほどの変貌ぶりだった。そんな二人に、かねてから
henssimoでやっているスローバラード「照るしの唄」を唄って聴かせる。

東京では何度もライブで唄っているこの歌も、
実はこの島に住む人達に聴いて貰うのはこれが初めてなのだ。
そしてその第一号はこの親子でなければいけなかった理由がボクの中に
あった。
そもそもこの歌の詩の内容は、ボクがこの島を初めて訪れて以来、毎回、
おにーちゃんである津田 隆氏にいろいろな話を聞かしてもらい、そんな
様々な話をしてくれたおにーちゃんの傍にはいつも息子の隆行が、時に
は尊敬の眼差しで、そして時には反抗の眼差しで父親を見ていた。
そんな彼らの話や気持ちをボクなりに理解し書き上げたのが、この
「照るしの唄」なのだよ。

2009.07.09_04.jpg

2009.07.09_05.jpg

そんな「照るしの唄」を始め、ギター担当の友人Fと二人、
12日のリハーサルがてら、用意してきたナンバーを聴いて貰った後は、
「さぁ、久しぶりにセッションでもしよーか。」
と、みんなでセッションを楽しんだ。

2009.07.09_06.jpg

初孫の抱き過ぎで指の動きは多少鈍ったけど、その鋭いタイミングは
相変わらず健在のおにーちゃんや隆行に出逢えた事をあらためて嬉しく
思いながら見上げた空には、余す所なく全てを照らすような月明かりと、
それに負けぬくらいの無数の星が輝く、そんな伊平屋2日目の夜___。
2009.07.09_07.jpg

今日こそはテントを張る練習をしておかないと、明日合流して
くる年寄りのオカマ、もとい、ご年配のオカマ、違った、
ん〜要するに還暦とっくに過ぎたオカマに叱られる。
今日到着したN女史を港で出迎え、一旦ホテルに戻ってから、
テントや椅子を車に積み込み、いつものビーチへ向かった。

ギラギラと照りつける太陽の下、早速みんなでテント張り作業を
開始する。
叱られるだけならまだしも、そのオカマスターにすっかり気に
入られている友人Fは、夜中に夜這いをかけると脅されている為、
必死で農作業用のクワを使い、炎天下の砂浜に、ポールを立てる
為の穴をせっせと掘る。ふたまわりも歳の離れたオカマに掘られ
るのがどーしても嫌で一心不乱に穴を掘る。
友人Fよ、穴を掘れ。掘られたくなければ穴を掘れ。
♪泣くのが嫌なら 穴を掘れ〜♪水戸黄門のメロディーに乗せてみる。

____約1時間後。
ようやくテントを張り終え、すっかり日焼けしたボクらの顔には
疲労の色が色濃く残っていて、すぐにシュノーケリングを楽しもう
などという気分にはなれず、誰も自分の椅子から離れようとしない。
しばらくして、回復力が速い歳の若い順で次々に海に入ってゆくその
姿を、ただ見送るだけしか出来ないボクと友人Fの頭上で、
ネイビーブルーのテントが夏の風にはためいている昼下がり____。

2009.07.10_01.jpg

「アタシのお尻ばかり撮るんじゃないわよっ!」
カメラを向けるボクから逃げるように、
内股で波打ち際にかけてゆく初老のオジサンの向こうでは、
新宿2丁目のマスターがカラフルなビキニパンツ姿で
伊平屋の海を眺めている。
彼らを良く知るボクからすれば、それはそれで微笑ましい
光景なのだけれど、関係者以外から見ると明らかに異様な光景だろう。
本日昼過ぎ。新宿2丁目チーム第一陣が到着した。

午後3時過ぎに海から上がり、一旦宿に戻り、午後便でやって来た
2丁目常連チーム第二陣を迎え、夜7時に皆で夕食を済ませた後、
馴染みの居酒屋へ場所を移し、仲の良い地元の人たちも
交えた賑やかな宴が始まった。


2009.07.11_02.jpg

シャコ貝やヤコウ貝の炒め物を酒の肴に、思い出話に花が咲く。
そんな宴もたけなわな頃。すっかり酔っぱらった2丁目のマスター。

「テント張ってくれてありがとうね。
 でもちょっとだけ張りが足りなかったから、
 せめてキスだけでもさせなさいよっ!!」

と、友人Fを力ずくで襲う。友人Fの方もクールな笑顔を崩さず、
それでも結構真剣に両腕でガードする。
そんな二人を包むみんなの笑い声がいついつまでも絶える事なく、
白熱灯の灯りに溶けてゆく夜_______________。


2009.07.11_03.jpg
ね、結構必死やろ。

新宿2丁目のマスターが自分の名前を勝手に付けた
いつものビーチで、内股のオジサンY氏が作ったカレーを
ご馳走になった後、この日夜のミニ・ライブの準備の為、
みんなより一足先にホテルに戻る。
2009.07.12_01.jpg

 
ホテルの庭のデッキに津田氏から借りた機材を運び込んだ後、
西江家の長男・トモくんと次男・テルくんらが照明や
会場セッティングをしてくれるその傍らで、
サウンドチェックを済ませる。_________準備完了。
2009.07.12_02.jpg


夜8時。酒やつまみ片手にみんなが庭に出てきた。
島の人たちも集まってくれた。
さぁ、いよいよライブの始まりだーーー!!
この日の為に創った新宿2丁目のマスターの歌
「Oh! カマSummer!」を皮切りに、カバー曲あり、
オリジナル曲あり、要するになんでもありのライブ。
それでいいのだ。みんなの楽しむ顔が見られる限り、
ボクはヒーローにも道化師にもバカにも成れる。
2009.07.12_03.jpg

2009.07.12_04.jpg

2009.07.12_05.jpg


そして、いよいよこの島の人たちへ伝えたかった歌の番に。
観客の後ろの方で聴いているホテルのおかーさんの傍には、
孫たちの姿。生まれた頃から知っているコイツらも来年は
高校進学の為に、島から離れ本島に行く。

この小さい島はホントにいろんな事情がある。
小さい島だけに、いろんな人間の事情が時にはぶつかり、
誰もがいろんなしがらみに縛られて素直に笑えなかったりする。
本島に行ったら行ったで、新しい環境にとまどったり、
向こうで出逢った友達やオトナたちに影響されて、
ひょっとしたら、この島の出身だという事さえ
口にしたくなくなったりするかもしれん。
でもな、良く聞けオマエら。
日本の、いやアジアのどこに行ったって、こんな綺麗な海が
見られる島は数少ないぞ。胸張っていいぞオマエら。
ワタシたちは綺麗な海のある伊平屋島の出身ですって。
そしてこの綺麗な海を守ってゆくのも壊すのも、
この島に住むオトナたちと、そして次の時代を背負うオマエら次第。
ええか。来年本島に出たら、この事を、オマエらより少し先に
この島を出て行ったニィニィやネェネェに伝えてあげてくれ。
唄うぞ。___________________「照るしの唄」。

2009.07.12_06.jpg

ボクと友人Fがhenssimoのナンバーでもある
「Yatteiki-chiya!」でライブの第一部を締めくくった後、
今度は西江家のおとーさんの三線と唄にのせて、
子供達が踊りを披露してくれたり、
目の前のオカマに怯えながら、いや違った、
慣れないステージに照れながらも三線や唄を聴かせてくれた。
2009.07.12_07.jpg

2009.07.12_08.jpg


子供たちのステージが終わった後は、西江家主人であるおとーさんの
沖縄民謡オンステージ。今朝、腰の筋をちがえたとは信じがたいほど、
次から次へと唄ってくれる。あげくの果てには
「ツカサも一緒に唄えるだろ。唄いなさい。」と、
再びボクまでステージに呼ばれ、不慣れな民謡を唄わされるはめに。
ところでおとーさん、この歌いったい何番まであるのよ?
2009.07.12_09.jpg


やがて、他の場所で飲んでいた島の友人がやって来たので、

新たにライブの第二部、と言っても最初に演った
「Oh!カマSummer!」と「照るしの唄」の2曲だけ唄い、
ライブは無事終了したのだけれど、この島の宴がそう簡単に
終わるはずもなく、人々の楽しい語らいはまだまだ続き・・・。

深夜1時。最後まで残った島の仲間たちも帰った後、
テーブルの上の空き瓶や皿を一通り片付け、長いため息を
つきながら玄関の扉を閉めるボクと友人Fの二人を、
窓のヤモリが見送ってくれた______________。
2009.07.12_10.jpg

照りつける太陽の下で、島に1人だけいる駐在さんと二人、
いつものビーチで現場検証。

今朝、みんなでビーチに行くと、昨日ビーチから帰る時に
置いていったはずの、テントポールやロープはおろか、
ビーチチェア8脚の他、バーベキュー用具などを入れて
おいた段ボール箱まですべて無くなっていたのだ。

「ワタシ赴任して来て1年になるけど、こんな事初めてだなぁ。」と、
頭を掻く駐在さん。
いやいや、この島に来始めて18年のボクも初めてだっつーの。
「とりあえず、みんなが見かけたその漁師さんに、
 怪しい人物を見なかったか、話を聞きに行ってきますね。」
と、駐在さんは吹き出す汗をタオルで拭きながらビーチを後にした。


他のみんなは、各々ホテルで待機していたり、
失せ物を探し出す為に車で島を廻っている。
ただ1人を残して・・・。
ビーチの端の方に目をやると、はるか彼方の波打ち際で、
砂にはまって動かぬバギーにまたがったまま、体を前後に
揺らし続ける友人Fの姿が、小さく、ホント小さく見える。
朝、みんなでビーチに来て、消えた荷物に唖然とし、
全員で一旦ホテルに戻り、ホテルに駐在さんが来るのを待って、
その駐在さんを連れて再びこのビーチに戻って来た今の今まで、
回転数の上がらぬオンボロバギーで砂浜から上れるその場所を
友人Fは1人探し続け、結果あんな遠くに行ってしまい、
かすかに小っちゃく揺れている。さぞ暑かろうに。


♪胸に残る 白いペンダント
 日焼けしてない 其処だけ白いペンダント
 砂浜走る 白いバギー
 回転数の上がらぬ 錆びた白いバギー

 Oh! バギー! オマエの名を何度も呼ぶけれど
 海岸線のその片隅で砂にはまって動けぬバギー
 Oh! バギー Oh! バギー 哀しき日焼けのバギー♪

                   「日焼けのバギー」より


さて、次はアイツの救出の番や。あー面倒臭い。

4WDの軽トラックに縛り付けたロープで、えんやこらとバギーを
砂浜から上げている最中に携帯電話に連絡が入る。
「お巡りさんから連絡あったよ。荷物全部見つかったって。
 漁師さんが忘れ物だと思って預かっておいてくれてたらしいよ。」
見つかって良かった。やっぱりこの島に泥棒はいなかった。
本当に良かった。______このオンボロバギー以外は。

 

バギーを砂浜から上げた後、漁師さんの家に荷物を取りに行く。
ボクらを笑顔で出迎えてくれた漁師さんは70過ぎのご老人で、
奥さんと二人暮らし。礼を言うボクの視線を指で促すその先に、
ボクらのテント用具一式とビーチチェア8脚とバーベキュー用具を
入れた段ボール箱が丁寧にしまわれていた。
これらをこの老人1人で砂浜から運び出して持ち帰るのは、
さぞや大変だったろうと、その漁師さんに伺うと、
「上って下りて上って下りて、3回往復して難儀したさー。」と、
笑う白髪の老人。
ボクの隣に立っていた島の駐在さんが小さな声でボクに言う。
「小さな親切、大きな迷惑とはこの事さー。」
漁師さんの奥さんから頂いたスイカを頬ばりながら、
荷物を車の荷台に積み込み、漁師ご夫妻と駐在さんにもう一度礼を
言った後、ホテルに戻った。
駐在さんの言う通り、有り難迷惑だけれど、
なんだか嬉しい、そんな珍事件で始まった伊平屋最終日_____。

2009.07.13_02.jpg
メンバーの1人がホテルの厨房を借りて作ってくれたスパゲティを皆で食べた昼過ぎ。
この炎天下で、一旦引き抜かれたテントポールを再び立てるのも難儀だし、
ここは野甫島の橋の下に出来た日陰で過ごそうと、野甫島に移動。

2009.07.13_04.jpg


けれど、ここはは海は綺麗だけれど魚が少ないので、どーしても日陰でビールが
飲みたいというワガママなオカマ連中を残し、シュノーケリング希望者を連れ、
野甫島の裏手にある秘密のスポットへ。

2009.07.13_05.jpg


一昔前に起こった海水温度の上昇による珊瑚の白化現象で、この島の珊瑚も
甚大な被害を受けたのだけれど、それでもしぶとく生き残ったそれら色とりどりの
珊瑚や多くの魚が出迎えてくれるこの場所で、今夏最後のシュノーケリングを楽しんだ。

2009.07.13_03.jpg



____________そしてその日の夜。
ホテルの夕食には、毎年恒例のネコのようなデカさのエビが。
この島に来始めて18年。その毎回毎回食べてきたこのエビ。
今では見ただけで食欲を失くしてしまうそのネコのようにバカデカいエビを、
東京からわざわざ持参して来たオリーブオイルやドライガーリックや
めんたいマヨネーズで手を替え味を変えなんとか食べ終えた。
ちなみにサザエやトコブシはまだまだ食べ足りないくらいだけれど、
残念な事に今年は一度もお目に掛からなかった。


夕食を終え、夜に花を開いて朝には落ちるというサガリバナをみんなで
見学しに行ったその足で移動した馴染みの居酒屋のテーブルに運ばれて
来たのは、やはりエビ。

「もう無理・・・。バギー、オレの分も食べてくれ。」と、昼間の一件で
ボクらからすっかり『バギー』呼ばわりされている友人Fに救援要請。
ヤツはこの島も初めてだし、まだエビも食べ飽きていない。
クールな性格ゆえ、顔色ひとつ変えず、半身6つ、個体にすると3匹を食べた友人F。
ヤツのニックネームが『バギー海老』に進化した事は言うまでもない、
そんな伊平屋最後の夜_____________________。
2009.07.13_06.jpg

その真っ直ぐな瞳に 苦笑いなんて通じない

その真っ直ぐな瞳に 裏も表も通じない

その真っ直ぐな瞳に オトナの事情も通じない

その真っ直ぐな瞳に 汚れた心も通じない

ボクらはずっと試され続けている
その真っ直ぐな瞳に____________。


2009.07.14.jpg

 

_____そのまっすぐな瞳に 背中押されて本日帰京。

MTBlog50c2BetaInner

プロフィール

冨岡ツカサ
職業:旅人
もといミュージシャン
マレー語,小型ボート操船

最近のコメント

月別 アーカイブ